- 要旨
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- 日経平均は先行き12ヶ月28,000程度で推移するだろう。
- USD/JPYは先行き12ヶ月130程度で推移するだろう。
- 日銀は現在のYCCを年央までに終了するだろう。
- FEDは3月まで利上げを続けた後、年後半に利下げを開始するだろう。
金融市場
- 前日の米国株は下落。NYダウは▲0.7%、S&P500は▲0.9%、NASDAQは▲1.0%で引け。VIXは20.7へと上昇。
- 米金利はベア・フラット化。債券市場の予想インフレ率(10年BEI)は2.332%(▲2.4bp)へと低下。実質金利は1.324%(+7.0bp)へと上昇。
- 為替(G10)はJPYが最弱。USD/JPYは131半ばまで上昇。コモディティはWTI原油が78.1㌦(▲0.4㌦)へと低下。金は1866.2㌦(▲11.2㌦)へと低下。
注目点
- 9日に発表された工作機械受注統計(日本工作機械工業会)によると1月の受注額(原数値)は1290億円であった。前年比伸び率(原数値)は▲9.7%と再度マイナス圏へ転落。筆者作成の季節調整値は前月比+0.2%、1347億円と微増も基調的な回復にはみえない。内訳は国内向けが季節調整済み前月比で+27.3%と急増も、原数値前年比は▲1.7%と5ヶ月連続のマイナス圏推移。「外需」は季節調整済み前月比で▲11.0%、原数値前年比は▲13.2%とマイナスに転じた。
- 日本の工作機械受注は、そのサイクルが世界経済の包括的指標であるOECD景気先行指数やアナリストの業績予想(TOPIX予想EPS)と連動性を有する。OECD景気先行指数は日本と中国含むアジアが支えとなっているものの、高インフレの混乱に見舞われている米国と欧州の激しい落ち込みにより低下基調にある。そうした下で1月グローバル製造業PMIは49.1へと0.4pt改善したが、それでも5ヶ月連続で50を割り込んでいる。この間、日本企業の業績予想(TOPIX予想EPS)は伸び率が鈍化している。日本企業の業績予想は欧米対比で底堅さを維持しているとはいえ、ここへ来て海外経済の減速に対する懸念が高まっている。工作機械受注はこうした風向きの悪さと一致しているようにみえる。
- 受注サイクルの位置取りを確認するために縦軸に工作機械受注の水準(36ヶ月平均からの乖離)、横軸に方向感(6ヶ月前比)をとった循環図をみると、直近は左上局面(高水準・伸び率マイナス)に位置している。これは受注が比較的高水準を維持するものの、その勢いが明確に失われていることを意味しており、過去の経験則に従うなら今後の受注は高水準から減少を続け、左下方向(低水準・伸び率マイナス)へ進む軌道を描くと予想される。今後、株式市場では業績に対する懸念が強まり、それは循環図上の「左下」に移行する局面で最も強くなる。もっとも、その前後で一部の先見的な投資家は受注反転を見越して動き始める。逆張り的な視点で見れば、大底への到達を見極める段階に入っていると言える。
藤代 宏一
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