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【1分解説】越境学習とは?

岩井 紳太郎

  音声解説

越境学習とは、企業の従業員が所属組織を一時的に離れ、異なる文化や価値観を持つ組織・コミュニティにおいて実際の業務に携わることで、新たな知識や視点、スキルを獲得する学習方法を指します。

企業の人材育成方法として一般的な企業内研修やOJT(On-the-Job Training)は、自社・自部門の方針や常識の枠内でスキルや知見を習得することが中心です。これに対して越境学習は、自社のやり方や常識が通じないスタートアップ企業や異業種、地域コミュニティなどに身を置き、現場の人々と共に業務を遂行します。所属組織だけにいては得られない文化、価値観、仕事の手法を肌で体験することで、それまでの思考や行動を見つめ直すきっかけになります。

また、社内異動や転職とは異なり、越境先から再び所属組織に戻る仕組みになっているため、得た学びを自組織に還元できる点も特徴です。

こうした越境学習が注目される背景には、急激な社会環境の変化や顧客ニーズの多様化に対応するため、柔軟な発想やイノベーションの創出がこれまで以上に求められていることがあります。越境学習は、自組織とは異なる環境に身を置くことで、自ら問いを立て、変化に柔軟に対応できる人材を育成する手段として、今後さらに重要性が高まる可能性があります。

この解説は2025年8月時点の情報に基づいたものです。

岩井 紳太郎


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。