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【1分解説】スキルベース組織とは?

岩井 紳太郎

  音声解説

スキルベース組織とは、職務や役職ではなく、従業員が保有するスキルを軸に人材をマネジメントする仕組みです。ジョブ型組織は職務ごとに人材配置を行うのに対し、スキルベース組織はジョブを細分化し、必要なスキル単位で人材を柔軟に配置できる点が特徴です。ここでいうスキルとは、プログラミングやデータ解析等のハードスキルに加え、コミュニケーション能力や論理的思考力といったソフトスキルも含まれます。

スキルベース組織は、ジョブ型が主流の欧米を中心に注目されています。その背景には、人材不足によりジョブの要件を満たす人材の確保が難しくなっていることや、AIやデジタル化の進展により同じ職務でも求められるスキルが急速に変化していること等が挙げられます。こうした中で、スキル単位で業務遂行に必要な要素や技術を可視化し、人材を柔軟に活用するスキルベース組織へ移行する動きが広がっています。

この仕組みを導入することで、最適な人材配置や人材確保だけでなく、スキルの見える化によるリスキリングの促進も期待できます。日本でも、スキルを軸とした人材マネジメントへの転換が、リスキリングの後押しになり、生産性向上や人材の流動化といった重要課題の解決につながる可能性があります。

この解説は2025年7月時点の情報に基づいたものです。

岩井 紳太郎


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

岩井 紳太郎

いわい しんたろう

総合調査部 副主任研究員
専⾨分野: 労働政策、保険

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