【1分解説】カーボンフットプリントとは?

原 正英

  音声解説

カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product)とは、製品やサービスのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス(GHG)の量をCO2換算して表示する仕組みです。CFPの算定は、原材料の調達から製造、流通、使用、廃棄・リサイクルに至るまでの各段階を対象とし、それぞれのGHG排出量を定量的に評価します。これにより、製品やサービスの環境負荷が「見える化」され、企業や消費者が環境に配慮した選択をすることが可能になります。

CFPは2007年にイギリスで始まり、その後、欧米やアジアに広がりました。日本では2008年に経済産業省が制度の検討を開始し、以降、取り組みが本格化しました。

CFPの主な目的は、企業と消費者の双方がGHG排出量を認識し、排出削減の行動を促進することです。近年、気候変動への関心が高まる中、CFPは、政府による規制や企業のサプライチェーン排出量の開示・把握要求、エンゲージメント、ブランディングなど、多様な目的で活用され始めています。

こうした背景を受けて、2023年に「カーボンフットプリント ガイドライン」(経済産業省・環境省)、「加工食品共通 CFP 算定ガイド案」(農林水産省)が公表され、その後も官民が連携してCFP普及に向けた取り組みを進めています。

この解説は2024年12月時点の情報に基づいたものです。

原 正英


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。