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- 【1分解説】デリスキング(De-risking)とは?
デリスキングとは、デカップリングに代わって新たに登場した地政学上の概念で、英語の意味通り「リスク低減を図りつつ」関係を維持していくことを表現しています。具体的には、サプライチェーン等の過度な中国依存からの脱却や、同国への先端技術の流出防止を図りながらも、経済関係そのものは維持していくことを指します。
昨今の国際情勢下において、民主主義国家と中露等との間で価値観や安全保障を巡る対立が深まり、経済のデカップリング(分断)の是非や可否といった議論が注目されてきました。一方で、そもそも中国はグローバル経済に組み込まれていることから欧米との完全なデカップリングはほぼ不可能な状況にあります。より現実的な、中国に依存する国にも受け入れやすい表現を編み出したともいえるでしょう。
デリスキングは中国との経済関係を重視する欧州関係者が好んで使い始めたとされます。広く世に知れ渡ったのは2023年3月のフォンデアライエン欧州委員長の講演とされ、わずか2か月後の広島サミット首脳宣言にも「我々は、デカップリング又は内向き志向にはならない。同時に、我々は、経済的強靱性にはデリスキング及び多様化が必要であることを認識する」との文言が入りました。

この解説は2023年6月時点の情報に基づいたものです。
石附 賢実
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
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