QOL向上の視点『「規律」と「自律」~輝いて生きよう~』

古村 譲

目次

時代は令和となり、世の中が大きく動いている。IT技術、IoT(Internet of Things)、さらにAIの発達によって、私たちの生活環境は大きく変化している。また、コロナ禍の社会変化も多大なインパクトを与えている。この流れは今後ますます加速し、自分のキャリアを考えるに際しても大きな変化をもたらす。このような時代にあって自分のありたい姿をどう捉え、どう進むべきかを考察したい。

「規律」で守られた時代の終わり

社会においては規則やルールがあり、個々人に求められるものがある。これらが社会を支えており、企業においても同じである。働く私たちには、それぞれの役割があり、それを果たしていくというルール、「規律」がある。この「規律」が守られることで企業活動が行われる。経済が右肩上がりで、将来の予測も概ねできた時代であれば、予定調和の下に「規律」を守り、組織に身を委ねるスタイルが通用していた。平成以前の時代は、まさに企業に従うことで、キャリアが形成される時代であった。そこでは「自分らしさ」を発揮することが必ずしも組織において求められず、組織の中で自分の役割をこなしていくことが大切であった。

しかし、変化の多いVUCAと言われるこれからの時代では、そのやり方は通用しない。時間軸に沿ってしっかりなぞっていく時代が終わり、企業も個々人を既定路線で処遇していくことができなくなっている。

規律」を守ることはこれからの時代においても必要であるが、それだけでは進めない時代となっている。

「自律」で自分らしく生きる

このように変化が洪水のように押し寄せる時代に求められるのは、個々人に起こる想定外の変化を受け止め、その変化を自分自身で有効に活かしていくことである。自分らしいビジョンを持たないと、理想の自分を実現できない。

組織や企業はもはや主体ではなく器であり、自分自身で「自分らしさ」を大切にしながら生きていく時代となっている。自分の進む道は自分で築いていくこと、「自律」が求められている。この「自律」を図るためのポイントを3つの視点から考えたい。

①「できること」を知る

「自律」に向けての最初の視点は、「できること」を知ることである。これは自分を知ること、変化に対応するには、まずは自分の能力を整理することが大切である。「得意なことは何か」を考えるだけでも大きなヒントとなる。「できる」は力の源であり、想定外の変化の多い時代を生き抜くエンジンとなる。

②「やりたいこと」をする

次の視点は、「やりたいこと」をすることである。嫌いなことより好きなこと、やりたくないことよりやりたいことをしようとするのは当たり前なことである。自分が「やりたいこと」が何なのかということを理解することは重要である。この軸を持っていれば、必ずしもプラスではない変化に対しても、自分にとって好ましい選択肢を選ぶことができる。それにより変化への対応力が高まり、「自律」へと向かう。

③「楽しい」を大切にする

最後の視点は「楽しい」である。自分はどんな時に楽しいのかを考え、どうして楽しいのかと整理していくと、そこには自分のものの見方や価値観が現れ、自分の「ありたい姿」が見えてくる。楽しいときは輝いて生き生きとしている。「楽しい」は満足につながり、楽しむことが「自律」につながる。

以上3つの視点で「自律」を考えてみた。「規律」を守りつつも「自律」により「未来志向」で前向きに輝いていきたいものである。

古村 譲

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