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【1分解説】女子差別撤廃委員会とは?

宍戸 美佳

  音声解説

女子差別撤廃委員会 (Committee on the Elimination of Discrimination against Women, CEDAW)とは、1979年12月の国連総会で採択し1981年に発効した「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(通称「女子差別撤廃条約」、以下「条約」)に基づき、1982年に設置された条約の履行状況を監視する団体です。条約締約国による選挙で選ばれた女性の権利に関する専門家23 名が個人資格で委員を務め、日本からも1名が任命されています(委員の任期は4年、2年ごとに半数が改選)。なお、締約国は2024年6月現在で189か国、日本は1985年に締結しました。

女子差別撤廃委員会は、締約国からの条約の履行状況の定期報告を受けて審議し、各国に提案や勧告を行います。これまで日本に対しては、雇用における平等や女性の政治参加のほか、「婚姻適齢の男女統一」「選択的夫婦別氏制度の導入」「嫡出である子と嫡出でない子の相続分の同等化」「女性のみに課せられている6か月の再婚禁止期間廃止」といった民法及び戸籍法の差別的規定への是正を勧告しており、一部は実現されています。このうち「選択的夫婦別氏制度の導入」については2003年、2009年、2016年の3度にわたり指摘しています。今秋には日本が2021年に提出した「選択的夫婦別氏制度」の検討状況を含む定期報告の審議を予定しており、委員会の勧告がなされるか注目されます。

この解説は2024年6月時点の情報に基づいたものです。

宍戸 美佳


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。