- HOME
- レポート一覧
- 第一生命経済研レポート
- イベントカレンダー『各国の主要政治・経済イベント予定』(2023年12月号)
12月の各国主要政治・経済イベント

12月の政治・経済イベント「鉱工業指数」
鉱工業指数とは、日本の製造業の経済活動を示す指標で、経済産業省から月次で公表されます。鉱工業指数では製造業の生産、出荷、在庫の動向のほか、同時に公表される製造工業生産予測指数では先行き2か月の生産計画を把握することができます。
鉱工業指数は当該月の結果が翌月下旬に公表されるという速報性の高さのほか、景気との連動性や統計としての信頼性の高さから、エコノミストや市場の注目を集めます。製造業自体の経済全体に占めるウエイトは約2割と小さいですが、関連産業を含めればウエイトは約4割と、製造業の動向が実体経済に与える影響は大きいものとなります。また、生産、出荷、在庫の各局面の動向を併せてみることで、景気の動きを把握することにも有用です。例えば、景気が悪くなり需要が減少する局面では、出荷量が減り、在庫が積み上がり、生産量が減少します。一方、景気が良くなり需要が拡大する局面では、出荷量が増え、在庫が減少し、生産量が増加します。このように景気の動向は生産、出荷、在庫の各局面で反映されます。
直近の鉱工業生産指数は、四半期ごとに増産と減産を繰り返し、経済産業省による基調判断も「一進一退」と停滞感の強い状況が続いています。大企業製造業の多くは輸出企業でもあることから、生産動向は海外の景気動向にも大きく影響を受けます。23年入り後は、車載向け半導体不足の緩和によって国内の主力である自動車工業の挽回生産が下支えとなっていますが、金融引き締めが長期化する米国や欧州を中心とした世界的な財需要の低迷により、輸出の低調を反映して国内生産も下押し圧力の強い状況が続いています。海外経済の動向が国内生産に与える影響が大きい中で、今後も鉱工業指数の動向に注目です。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。