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8月の政治・経済イベント「ジャクソンホール会合」
ジャクソンホール会合とは、米国西部のワイオミング州ジャクソンホールにて毎年8月下旬に開催される、カンザスシティ地区連銀が主催する経済シンポジウムです。1978年から始まった歴史ある会合で、世界各国の中央銀行総裁や著名な経済学者、エコノミストが参加し、世界経済・金融にかかわる重要テーマについて議論が交わされます。
金融当局者による基調講演が行われることも多いため、世界中の投資家からも注目されています。過去を振り返ってみても、2014年には、当時の欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁が、講演の中で金融緩和政策の準備を示唆する発言を行い、その翌月のECB理事会で金融緩和政策が打ち出されました。また、2016年には、当時の米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長が利上げに言及し、その4か月後に1年ぶりとなる利上げが行われました。これらの発言を受けて、金融市場では、為替レートや株価が大きく変動することになりました。
今年の会合では、FRBパウエル議長の発言に注目が集まっています。2020年以降、コロナ禍を受けてFRBは大規模な金融緩和政策を実施することで、景気の早期回復を目指しました。さらに、積極的な追加財政政策や、新型コロナウイルスのワクチン接種が先行したことにより、米国では経済の正常化ムードが強まっています。このことから、これ以上の金融緩和はむしろ景気過熱を招くのではないかという懸念が漂いはじめており、金融市場では「FRBがいつ金融緩和縮小(テーパリング)に舵を切るか」が大きな注目材料となっています。連邦公開市場委員会(FOMC)と合わせ、このジャクソンホール会合で今後の金融政策に関する示唆があるのではないかと、世界中の注目が集まります。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。