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7月の政治・経済イベント「鉱工業指数」
鉱工業指数とは、日本の製造業の経済活動を示す指標で、生産、出荷、在庫、在庫率、製造工業生産予測の各指数から構成されます。鉱工業指数では、製造業の生産、出荷、在庫の動向のほか、先行き2か月の生産計画を把握することができます。毎月下旬に経済産業省から公表され、特に生産指数の注目度が高いことから指数を総称して「鉱工業生産指数」と呼ぶこともあります。
鉱工業指数は当該月の結果が翌月下旬に公表されるという速報性の高さのほか、景気との連動性や統計としての信頼性の高さから、エコノミストや市場の注目を集めます。製造業自体の経済全体に占めるウエイトは約2割と小さいですが、関連産業を含めればウエイトは約4割と、製造業の動向が実体経済に与える影響は大きいものとなります。また、製造業は変動の大きい輸出や設備投資の動向に大きな影響を受けることから、景気の変動を敏感に反映します。そのほか、生産、出荷、在庫の各局面の動向を併せてみることで、景気の動きをいちはやく把握できます。景気が悪くなり需要が減少する局面では、出荷量が減り、在庫が積み上がり、生産量が減少します。一方、景気が良くなり需要が拡大する局面では、出荷量が増え、在庫が減少し、生産量が増加します。このように景気の動向は生産、出荷、在庫の各局面で反映されます。
足もとでは、苦しい状況が続くサービス業とは対照的に、製造業は好調を維持しています。車載向け半導体不足による自動車生産への悪影響などの懸念材料はあるものの、中国、米国を中心に設備投資関連材の輸出が好調であることや世界的な半導体需要の高まりにより、企業の生産活動は堅調に推移しています。足もとの景気全体を把握する指標のひとつとして、鉱工業生産指数の動向に注目をしてみてください。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。