米国 成長鈍化、インフレ圧力低下を示唆(4月PMI速報) ~15ヵ月連続で拡大を示す水準維持も勢いは鈍化~

~15ヵ月連続で拡大を示す水準維持も勢いは鈍化~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年4月のS&Pグローバル米国総合購買担当者指数(PMI)は、50.9(前月52.1)と前月比1.2%ポイント低下し、市場予想の52.0(筆者予想52.2)を下回った。4月総合PMIは、拡大縮小の分岐点である50を15カ月連続で上回ったものの、前月から低下し、同統計調査対象企業の活動や民間需要の拡大ペースの鈍化を示している。
  • 製造業は、49.9(前月52.5)と前月比2.6%ポイント低下し、50を下回り、縮小に転じたことを示した。一方、サービス業は、50.9(前月51.7)と前月比0.8%ポイント低下し、拡大ペースの鈍化を示した。内外での人の移動の活発化による需要の強まりを背景に15カ月連続で拡大縮小の分岐点である50を上回っているが、拡大ペースが徐々に減速している。

グラフなど詳細については本文をご覧ください。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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