- HOME
- レポート一覧
- ビジネス環境レポート
- 【1分解説】エイジズム(年齢差別)とは?
エイジズム(年齢差別)とは、年齢を理由にした偏見や差別のことを指し、Robert Butlerによって1969年に提唱されました。彼はエイジズムを「高齢であることを理由とした体系的なステレオタイプ化と差別のプロセス」と定義しており、アメリカ社会においては、レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)と並ぶ三大差別の一つに位置付けられています。
こと職場においては、エイジズム、つまり、加齢による「能力・意欲の低下」「身体の衰え」など、負の側面にばかり目を向けた先入観が原因で、適切な人材配置等がなされず、組織内のイノベーションやパフォーマンスに影響を及ぼす危険性があります。
たとえば、仕事へのモチベーションの観点でいうと、下記資料のようにワーク・エンゲージメント(≒働きがい)については、加齢とともに上昇傾向であり、必ずしも加齢とともにモチベーションが下がってパフォーマンスが低下するとは一概にいえません。
このように、加齢による内面変化については、先入観で決めつけず、実態に即した正確な理解をすべきだといえます。
関連レポート
- 「【1分解説】ワーク・エンゲージメントとは?」(2023年1月)
【参考文献】
R. N. Butler (1969) “Age-ism: Another Form of Bigotry”
この解説は2024年4月時点の情報に基づいたものです。
髙宮 咲妃
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。