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【1分解説】ギグワーカーとは?

岩井 紳太郎

  音声解説

ギグワーカーとは、一般的に、インターネット上のプラットフォームを通じて短期・単発の仕事を請け負う労働者のことを指します。代表的な例としては、フードデリバリーの配達員が挙げられます。

ギグワーカーは、昨今のオンラインプラットフォームの普及、深刻な人手不足や働き方の多様化(副業の解禁等)を背景に注目されています。2024年4月には、ドライバー不足に悩むタクシー事業において、一般ドライバーが自家用車を使い有料で顧客を送迎する「ライドシェア」が条件付きで解禁される予定であり、ギグワーカーの活躍が問題解決の大きな鍵を握ると言われています。

ギグワークは、短時間・単発で特定のスキルを必要としない仕事が多く、隙間時間で気軽に働けることが大きなメリットです。その一方で、ギグワーカーはアルバイトや派遣業務等と違って企業との雇用契約を結ばないため、基本的に労働者に該当せず労働法令の保護対象とならないことが課題として挙げられます。海外では、ギグワーカーを企業の従業員と同様に労働者として保護する動きが広がっています。日本においても、ギグワーカー保護についての議論が進められており、今後の取組みに注目が集まっています。

この解説は2024年1月時点の情報に基づいたものです。

岩井 紳太郎


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