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【1分解説】生物多様性国家戦略2023-2030とは?

牧之内 芽衣

  音声解説

生物多様性国家戦略とは、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国の基本的な計画です。「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえ、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けて日本が取り組むべき事項や、2030年までに自然の損失を止め、自然を回復させるための計画が記されています。

日本では1995年に初めて生物多様性国家戦略が策定され、現行の第6次戦略「生物多様性国家戦略2023-2030」は2023年3月に11年ぶりに見直されたものです。

基本戦略として ①生態系の健全性の回復、②自然を活用した社会課題の解決、③ネイチャーポジティブ経済の実現、④生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動、⑤生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進 の5つを設定しています。

それぞれについて状態目標と行動目標が複数定められていますが、具体的な数値ではなく「配慮」や「緩和」といった定性目標が中心です。

※本稿は、週刊エコノミスト(10月3日号)への寄稿を基に作成しています。

この解説は2023年11月時点の情報に基づいたものです。

牧之内 芽衣


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