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2023.11.16
SDGs・ESG
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生物多様性
【1分解説】生物多様性ホットスポットとは?
牧之内 芽衣
生物多様性ホットスポットとは、多様な生物が生息しているにも関わらず、生態系が危機に瀕しているとして専門家や環境NGOが指定した地域のことを指します。
1988年に保全生物学者ノーマン・マイヤーズによって提唱され、現在36地域が指定されています。地球上の陸地に占める面積は2.5%ほどにすぎませんが、植物の50%、両生類の60%など、多くの生き物が生物多様性ホットスポットにのみ生息しています。また、当該地域にはおよそ20億人が暮らしています。
日本列島も生物多様性ホットスポットの一つで、生息する脊椎動物の約4分の1、両生類の約4分の3が日本だけに生息する固有種です。そのため、日本での企業活動は「生物多様性リスクが高い」としてネガティブ評価されやすい傾向にあり、注意が必要です。
※本稿は、週刊エコノミスト(10月3日号)への寄稿を基に作成しています。
この解説は2023年11月時点の情報に基づいたものです。
牧之内 芽衣
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。