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【1分解説】生物多様性ホットスポットとは?

牧之内 芽衣

  音声解説

生物多様性ホットスポットとは、多様な生物が生息しているにも関わらず、生態系が危機に瀕しているとして専門家や環境NGOが指定した地域のことを指します。

1988年に保全生物学者ノーマン・マイヤーズによって提唱され、現在36地域が指定されています。地球上の陸地に占める面積は2.5%ほどにすぎませんが、植物の50%、両生類の60%など、多くの生き物が生物多様性ホットスポットにのみ生息しています。また、当該地域にはおよそ20億人が暮らしています。

日本列島も生物多様性ホットスポットの一つで、生息する脊椎動物の約4分の1、両生類の約4分の3が日本だけに生息する固有種です。そのため、日本での企業活動は「生物多様性リスクが高い」としてネガティブ評価されやすい傾向にあり、注意が必要です。

※本稿は、週刊エコノミスト(10月3日号)への寄稿を基に作成しています。

図表
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この解説は2023年11月時点の情報に基づいたものです。

牧之内 芽衣


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