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2023.08.15
SDGs・ESG
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【1分解説】TNFDとは?
牧之内 芽衣
TNFDは、自然に関連する企業のリスクと機会を適切に評価し、開示に向けた枠組みの構築を目指す国際的な組織です。Taskforce on Nature-related Financial Disclosuresの略で、日本語では「自然関連財務情報開示タスクフォース」といいます。気候変動にまつわる企業の財務情報の開示を求める国際組織「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)」に続いて2021年6月に設立されました。2023年7月現在、世界中で1100以上の企業が参画しています。
2023年9月に最終版のフレームワークがリリースされる見込みで、草案ではTCFDとの整合性が強く意識されています。2023年3月に公開された最終草案では、TCFDの11の開示項目をベースに、合計14の項目について企業に開示を求めています。また、企業が自然関連リスクを洗い出すための評価プロセス「LEAPアプローチ」のハウツーも公開しています。
企業がESGなどの非財務情報について開示する際の統一された国際基準を策定する機関「国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)」も、TNFDと整合性を持つ基準を検討するとしています。TNFDの最終版の発表を機に、生物多様性にまつわる非財務情報の開示が進むことが予想されます。
この解説は2023年8月時点の情報に基づいたものです。
牧之内 芽衣
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。