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- 【1分解説】国連未来サミットとは?
国連未来サミット (Summit of the Future)は、2024年9月に開催される予定の国連の一大イベントです。国連が100周年を迎える2045年に向けて、世界が直面している重大な課題に対する協力の強化とSDGsの次のグローバル・アジェンダを議論する予定です。ウェルビーイングはその中心的な課題となる見通しです。
サミットの背景は、2020年の国連75周年記念宣言にあります。宣言では現在および未来の課題に対応するための勧告を国連事務総長に求めています。2021年、グテーレス事務総長は「私たちの共通のアジェンダ」報告書を発表し、SDGs達成の加速と宣言の推進を提案しました。この報告書で世界を取り巻くリスクへの対策と新たなグローバル合意形成を目指す国連未来サミットの開催が提唱され、翌年の国連総会でサミット開催が決定されました。準備の一環として、2023年9月には閣僚会議が計画されています。
豊かさの指標としてのGDPには限界があるという議論は以前からなされてきました。国連未来サミットでは、“Beyond GDP(GDPを超えて)”をキーワードとして人々のウェルビーイングに重点を置く経済システムを構築するため、いわばWell-being Goals(WBGs)ともよぶべき枠組みについての議論が始まるということで注目されます。
この解説は2023年6月時点の情報に基づいたものです。
村上 隆晃
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。