世界幸福度ランキングは、国連の関係機関が毎年発表している、世界各国の幸福度をランキング化したものです。このランキングは毎年3月に発刊される「World Happiness Report」（世界幸福度報告）で公表されています。例えば日本など東アジアの国では低く出る傾向があるなど一定の制約はあるものの、世界各国の幸福度のトレンドを把握することができる指標として注目されています。

2023年の幸福度ランキングで最も幸福な国はフィンランドで、6年連続の首位となっています。 2位デンマーク、3位アイスランドなど毎年北欧諸国が上位にランキングされています。

日本は137か国中の47位でした。日本が世界平均（74位と75位の間に位置する）より高い47位にランクインした理由としては、経済水準（一人当たりGDP）が高い、国民の健康寿命が長い、社会的支援（困った時に頼れる人がいる割合）が充実している、などが挙げられます。今年の報告で日本は昨年度よりランキングが上昇しましたが、コロナ禍にあって社会的支援の影響が拡大したことが大きかったようです。ランキングの順位もさることながらランキングの背景にある要因やその変動に目を向けることが、国民の幸福度の向上を考える上ではより重要といえます。