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2023.03.20
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【1分解説】カフェテリアプランとは?
髙宮 咲妃
カフェテリアプランとは、「選択型福利厚生制度」とも呼ばれており、カフェで好きな飲み物や食べ物を自由に選べるように、従業員が複数の福利厚生メニューの中から自主選択できる福利厚生制度です。具体的には、従業員に対して所定の福利厚生予算をポイントという形で付与し、従業員は、所定期間内に利用したいメニューを選択します。
カフェテリアプランは従業員ニーズの多様化等への対応として米国で広まった制度で、日本で初めて企業に導入されたのは1995年になります。その後、徐々に導入企業が増加しており(資料参照)、民間企業のみならず、健康保険組合、公共団体等にも広がっています。従来の画一的な福利厚生制度では、例えば仕事が忙しい人はほとんど福利厚生施設を利用できない一方で、そうでない人は何度も利用できる等、公平性の確保が難しいという課題がありました。足元では在宅勤務の普及も進み、多様化していく従業員のニーズに画一的に対応することは難しくなっています。
従業員の多様な価値観やライフスタイルに合わせて柔軟に対応できるカフェテリア制度は、リクルーティングの際の自社アピールにもなる上に従業員のエンゲージメントの向上、人材のリテンション(維持)等につながることから、改めて注目されています。
この解説は2023年3月時点の情報に基づいたものです。
髙宮 咲妃
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。